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Chugai

谷口 岩昭 様
中外製薬株式会社
取締役 上席執行役員 最高財務責任者(CFO)財務統轄部門長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

2025年は成長戦略「TOP I 2030」(2021年~2030年)を実現していく重要な節目であり、創業100周年でもあるという、弊社にとって非常に意義深い1年でした。
売上・利益、株価・時価総額も過去最高と、過去から積み上げてきたことや将来に向けて目指している価値が社会やステークホルダーに評価された証だと思っています。
創業100周年記念事業では、関東大震災を目の当たりにした創業者の「世の中の役に立つくすりをつくる」という想いを改めて意識し、社員一人ひとりがこれから実現したい未来への想いを「My Action」として宣言。また、社員の家族・パートナーに日頃の感謝を伝え、会社の歴史や仕事内容を知ってもらうイベント『Chugai Day』を国内外の事業所毎に開催し、私たちの仕事の意義を家族や地域社会と共有して再認識する貴重な機会となりました。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

医薬品のビジネスとAIは密接な関係があります。想像以上のスピードで進化していくAIやDXをいかに消化して、患者さんの役に立つイノベーティブな創薬プロセスに取り込んでいくかが重要なテーマとなっています。
グローバルな政治経済において予見できない変化が起こっていることも、医薬品ビジネスに大きな影響を与えます。
社会環境の変化に柔軟に対応しながらも、「世の中の役に立つくすりをつくる」という本質を変えずに患者さんへの新たな価値を提供していかなければなりません。価値創出の源は人です。社員一人ひとりの主体性と創造性を最大限に尊重するために、昨年から新たな人事制度を導入しました。
医薬品の研究開発においては、優れた人財が国境を越えてアイデアを出し合いコラボレーションすることが一般的になってきているので、グローバルを含めた外部連携を加速していくことも必要です。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

2030年を中長期のゴールとした成長戦略「TOP I 2030」の実現に向けて、あと5年。進捗状況は順調ではありますが、目標を高いレベルで掲げているため、残りの5年は会社の基盤強化も含めてしっかりと取り組んでいかなければなりません。
ブランディングにおいて、最も重要なのは人です。世界中の優れた人財に“Chugaiで働きたい”と思ってもらえるように、グローバルでの存在感をもっと上げたいと考えています。
昨年は中分子創薬をテーマとしたTVCMや社員にフォーカスを当てた新聞広告を出稿しましたが、今後はさらに社員のエンゲージメントを高め、社員が切磋琢磨する環境づくりをグローバルで強化することで、社員の成長をイノベーションにつなげ、世界中の患者さんとそのご家族の幸せへの貢献をめざします。