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Brother

田丸 弓恵 様
ブラザー工業株式会社
コーポレートコミュニケーション部長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

この1年は中期戦略「CS B2027」3ヵ年の初年度であり、「挑む。未来へ、大胆に」をテーマに、事業の譲渡やM&Aなど、事業ポートフォリオ変革に向けて手を打った1年でした。
ブランディング活動としては、今年愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会・アジアパラ競技大会への協賛をいち早く決め、自社サイトやCM、交通広告や新聞広告などで発信しています。また、グローバルにビジネスを展開するブラザーは、アジア地域で働く従業員も多いことから、協賛によって従業員の一体感を高め、会社で働く意義を高めること、また、地元に貢献することも狙いとしています。
ここ数年はデジタル広告などターゲットを絞った活動や露出を増やしたことで、課題であった若年層の認知度は上がりましたが、昨年は全体的には下がってしまったので、これからは幅広い年代に対し、認知度を上げる取り組みが必要です。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

昨年4月に米国関税ショックがありましたが、グループ全体でスピーディに対応することで影響を最小限に抑えることができました。今年度は関税の影響に加えて、原材料の高騰などの懸念もあり、先行きが不透明な状態が続くと見ています。やはりグループ全体で迅速に対応していくことが重要です。
AI・デジタル化への対応としては、主力のプリンティング分野でも、お客様とデジタルでつながることが大きな戦略の柱となっています。一方で、産業領域ではリアルでの接点が非常に重要となります。
ブランディング面でも、リアルの場でブラザーを体験してもらうことは感動の熱量が大きいと考え、昨年度はブラザーミュージアムの活動に力を入れました。紙や布への印刷、布への刺繍など、製品を通してブラザーらしさを伝えることを重視しました。体験できる製品を増やし、展示内容をリニューアルしたことで、ウェブサイトのセッション数や来館者数が大きく増えています。また、リアルな体験をインフルエンサーがSNSで発信してくれたおかげで、若い世代の来館も増えました。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

各事業の役割と重点戦略を明確化し、戦略投資を強化することで、事業ポートフォリオの変革を実現し、2030年までに産業用領域の売上高比率を5割まで引き上げることを目標としています。
事業の中身が変わり、B to CからB to Bへ移っていく中で、今後は、ブラザーとはどういう会社なのかをしっかり伝え、すべてのステークホルダーに信頼され、好感を持ってもらえるブランディング活動をしていきたいと思っています。国内での認知度をさらに高めると同時に、これからはグローバルに統一感のある発信をしていくことが大きな課題です。