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unicharm

廣岡直枝様

ユニ・チャーム株式会社
執行役員共同CIO(Chief Inclusion Officer)
兼グローバルマーケティングコミュニケーション本部長
兼 Love Your Possibilities 広報部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1．どんな1年であったか：

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか？
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

この1-2年は「共生社会の実現に向けた基盤作り」の年でした。当社は、生活者の一人ひとりとつながりを深め、生涯をより豊かにする「Life Time Value」を最大化するため、プロダクトブランドを有機的に連携させることが重要と判断し、企業ブランド価値を高めるために、新たにコーポレート・ブランド・エッセンス「Love Your Possibilities」を設定しました。この考えを具体化しているのが、使用済み紙パンツ（紙おむつ）の水平リサイクルを実現する「RefF（リーフ）」プロジェクト、また、女性の健康管理をサポートするアプリ「ソフィBe」、女性の起業家を支援し生理教育も行っているインドの「Project Jagriti」です。こうした取り組みに加え、企業ブランドの認知向上を目的に、羽田空港や主要な駅での広告展開を行い、「Love Your Possibilities」のメッセージを広く発信しています。
また、社内では、毎週月曜日に、世界中のリーダーがオンラインで参加する「共振の経営実践会議」を開催しています。会議では役員が自らの言葉で「Love Your Possibilities」を熱く語り、その後、全世界で約1300ある最小マネジメント単位の「SCRUM（スクラム）」で行われるミーティングで日常の業務にどうつなげるかを討議し、行動に移しています。今後も「共生社会の実現」を目指し、社内外の基盤をさらに強化して新たな可能性を創出してまいります。

問2． Change – 変化と対応：

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

変化が常態化する中で、SDGs、DEI、ESG、DXの推進と、企業経営の透明性がより重要となっています。SDGs・ESGへの対応では、使用済み紙パンツの水平リサイクル「RefF」プロジェクトにおいて自治体と連携し、回収ルートを拡充し一般発売まで実現しました。生活者のニーズ変化に対しては、日々お客様相談センターに寄せられる声をリアルタイムで確認することや、現場を訪問することを大事にしています。アセアンで支持をいただいているクールナプキンは生活者のお宅訪問から生まれた商品です。DEIの推進では、社員の多様性を重視するだけではなく、社員一人ひとりが「私のキャリアビジョン（CV）・キャリアプラン（CP）」を作成して、上司が３ヶ月に１回の頻度で面談し、自律的なキャリア設計とリスキリング支援を行っています。DXの加速では、新たに組成したMDX本部が手掛けたアプリ「ソフィBe」を通じ、女性のホルモンと体調の変化の可視化よりライフステージに応じたサポートを強化しています。投資家との対話の深化では、ESGレポートの充実やSX銘柄の獲得を通じ、持続可能な経営の可視化を進めています。今後も社会課題の解決と企業価値向上を両立してまいります。

問3． Challenge – 未来への課題：

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか？その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

当社は2030年までに、相対価値と絶対価値の双方で世界No.1を目指しています。事業を通じて人々の暮らしの質を向上し「共生社会の実現」という絶対価値と、高い収益性と継続的な事業成長という相対価値の双方の達成を目指します。また当社の全ての事業は、「社会課題の解決や社会貢献につながるかどうか」を基準に推進しています。その中で本年・2025年を「Love Your Possibilities元年」として定めていますが、共生社会の実現に向け、さらなる成長の加速が必要となると考えています。社長の高原は、毎年年初に「今年の一文字」を社員に発信するのですが今年はアルファベットの「U」です。
この「U」には、以下のメッセージが込められています。
１．Unique（ユニーク）- 他社と比較されない圧倒的な独自性を持つ。
２．Universal（ユニバーサル）- 世界中のお客様に、いつでも、どこでも、確実に商品を届け、使っていただける存在になる。
３．United（ユナイテッド）- 全社員が一丸となり、共通の目標に向かって邁進する。
このUnique、Universal、Unitedは、ユニ・チャームという社名の由来そのものです。私たちは、ユニ・チャームらしい独自価値を創造するスピードを上げ、世界中の生活者に貢献し続けることで、共生社会を実現してまいります。

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