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Mitsubishi Motors

木原 俊一 様
三菱自動車工業株式会社
グローバルセールスデベロップメント本部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

現中期経営計画では、これまで、社員が様々な形で共有してきたブランドのエッセンスを、三菱自動車らしさという言葉に集約しました。これにより、グループ社員全員がより明確にブランドの目指すものを理解し、各部署で同じ方向に向かって日々活動することができる様になったと感じています。その意味で、昨年はブランドの「深化」と「新たな始まり〜New Beginning」の1年でした。
三菱自動車らしさのエッセンスとして、パジェロの持つSUVイメージ、信頼性、アウトドアなどが挙がりましたが、それらの根底にあったのが「冒険心」です。これを前面に出すことでブランドがよりクリアになったと感じています。
他社とは異なるこだわりの詰まった商品を打ち出し、ブランド体験イベントの「スターキャンプ」や、復活した「RALLIART」ブランドでのモータースポーツへの挑戦といった継続活動に加え、冒険心が伝わる体験や接点づくりの拡大を推進しています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

グローバル展開しているブランド故に、リージョンによって歴史や販売環境が少しずつ違いますが、ブランド特徴の大きな方向性は変わりません。自動車業界の変化は言うまでもなく、お客様の価値観も変化する世の中において、それぞれの地域でローカルに合った形で、変化するお客様の価値観やニーズに応える商品展開、ブランド体験、接点の提供に取り組んでもらっています。
ブランド活動の一環として、今年の1月からは企業広告をスタート。おかげさまであたたかい声援を多数お寄せいただいています。また、アウトランダーやトライトンなどの新商品に対しても、社内外から予想を超えるポジティブな反応をお寄せいただいています。社員のエンゲージメント調査の結果も上昇しており、今後も一貫性のあるブランド活動によってモメンタムを継続していきたいですね。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

今後、競争は益々厳しくなります。
テクノロジーの進化により、お客様がクルマに求める期待値は大きく変化していますし、中国ブランドの台頭も脅威です。純粋な技術だけで立ち向かうのではなく、ブランドの特徴を三菱自動車らしさで際立たせ、選んでいただく取り組みを強化しなければなりません。こだわりのある三菱自動車らしい商品しか作らないですし、冒険心を感じていただける体験や接点を拡大していきます。
クルマの魅力は、乗ってみないと伝わりにくいもの。これまで接点のなかった方に、三菱自動車の魅力をいかに伝えて接点につなげていくかが、チャレンジになるでしょう。
今後もお客様からの期待に応え、期待を超える商品や体験をお届けし続けるために、失敗しても良いという挑戦する気持ちを社員自身が共感しながら、三菱自動車らしくブランド強化していきます。