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Fujifilm

吉澤 ちさと 様
富士フイルムホールディングス株式会社
取締役 執行役員
コーポレートコミュニケーション部長
兼 ESG推進部長

Best Japan Brands 2025
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか?
「ひと言」で表現するとすれば、どんな言葉で表すことができるでしょうか。その「ひと言」の背景や意味合いなどもお聞かせください

昨年は、富士フイルムグループとしての「方向感が定まった」年でした。 
2024年1月20日に90周年を迎えた節目に、グループパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」を策定。傘下企業の拡大により事業領域が大きく変容してきた中で、新たな旗印となるパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」を1年かけて浸透させてきました。もともと「笑顔」に関係が深い「イメージング」部門をはじめ、患者さんや医療従事者に笑顔をもたらす「ヘルスケア」、人々の生活や産業を支える「エレクトロニクス」、働き方ややりがいの向上を提案する「ビジネスイノベーション」等どの部門でも、パーパスへの深い共感を得ることができ、グループ全体で同じ方向感を共有することができたと思います。 

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください

近年、企業価値向上にとって、人的資本、知的資本、社会関係資本などの「非財務価値」の寄与がますます問われるようになっています。 
CEOをトップとするDX委員会では、全社でDXを推進。AI技術などを用いた高付加価値サービスの提供や業務プロセスの革新による生産性向上、AI技術やデータ活用による社会課題を解決する人材育成に積極的に取り組​んできました。知的財産部門は各事業部門やデザイン部門と連携して、製品・サービス開発の初期段階から権利の確保に取り組み、ビジネスとしての最適化と価値の向上を図っています。人事面でも当社の変革を実現させてきた力のある人材を今後も継続的に輩出するための施策も実行されています。 

問3. Challenge – 未来への課題:

今後 (これからの1-2年で)、貴社の事業やブランドにとってどのようなこと(変化)が起きると考えていますか?その変化による課題に対して、どのような準備が必要だとお考えでしょうか

当社は2017年に策定した長期CSR計画「Sustainable Value Plan 2030(以下SVP2030)」において、「事業を通じた社会課題の解決」と「事業プロセスにおける環境・社会への配慮」の両面からサステナブル社会の実現に貢献することを目指しています。このSVP2030の目標を達成するための具体的なアクションプランとして中期経営計画「VISION2030」を昨年4月に策定しました。 
今後は「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」ために、従業員一人ひとりがアスピレーション(志)を持って主体的に取り組むことでイノベーションを起こし、「VISION2030」を実行、さらに持続的な企業成長を目指します。