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Sumitomo Life

藤田 良仁 様
住友生命保険相互会社
ブランドコミュニケーション部 部長

Best Japan Brands 2024
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが5つの質問に答えるインタビューシリーズ。

この1-2年を振り返ってみて、御社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。

コロナ禍の対応を通じて、健康の大切さ、制限なく日常生活が送れることへの感謝、そして、それらを支える生命保険事業の重要性に気づかされた数年でした。 
当社にとって特に大きかったのは、次の3点です。 
1.「人」ならではの価値を進めていく中で、デジタル化が一気に進み、「人」×「デジタル」の融合を通じて新たな価値を発揮できるようになった 
2.2022年度は、750億円の給付金、120億円の保険金支払いができ、コロナ禍において生命保険会社としての社会的使命を果たせた。 
3.2024年の年始の能登半島地震への対応を進める中で、予期せぬ災害に備える生命保険事業の意義を改めて実感した。
なお、2023年3月には、「社会公共の福祉に貢献する」というパーパスのもと、2030年に向けた当社グループの目指す姿として「住友生命グループVision2030」を策定しました。 

組織や事業全体として (担当部門として)、対応する領域や範囲はどのように変わってきているでしょうか。

2011年にブランド戦略をスタートしてから、「住友生命ならでは」の価値づくりを「あなたの未来を強くする」というメッセージに託し、経営戦略の中心に位置づけてきました。 
10年が経過した2021年からは「ブランド戦略2.0」として、人に根差した価値をさらに高めるために、人×デジタルの力で「一人ひとりのより良く生きる=ウェルビーイング」に貢献するべく取組みを進めています。 
こうした中で、当社の貢献領域も、かつての「経済的保障」から「健康」、そしてその先の精神的、社会的健康も含めた「ウェルビーイング」へと拡大してきています。 
この中核となるのが、健康増進型保険“住友生命「Vitality」”です。 
生命保険に健康プログラムを組み合わせた革新的な商品ですが、直近では健康プログラムのみを利用できる「Vitalityスマート」を提供したり、大阪府をはじめとした地方自治体の住民の方々の健康づくりにVitalityの仕組みを活用いただいたりするなど、健康寿命の延伸という社会課題への貢献にも寄与しています。 

想定を越える社会や人々の変化に対して、事業として、ブランドとしてどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

当社が経営の中心に据えている「ウェルビーイング」という言葉の認知率は、現時点では2割程度ですが、2025年には認知率が8割程度まで至るとも言われています。2023年10月に行われた総理大臣の所信表明演説にも「ウェルビーイング」が初めて盛り込まれるなど、今後、世の中の関心が急速に高まり、トレンドになることも見込まれています。 
住友生命は、このウェルビーイング領域のトップ企業としてのブランドを確立し、希望の持てる社会づくりを牽引していきたいと考えています。ただし、1社でできることには限りがあるため、他企業とも連携しつつウェルビーイングな社会の実現に貢献したいと考えています。 

社員の働き方や意識は、どのように変わったと感じているか。ワークライフバランス、効率性やエンゲージメント、社内コミュニケーションといった社内カルチャー、社員の価値観などに、どのような影響があり、それにどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

パーパスである「社会公共の福祉に貢献する」や、ウェルビーイングに対する職員の理解は着実に進んできています。今は、自分事化を図るため、「for your well-being」というキーワードを掲げつつ、対話を中心とした取組みを進めています。 
具体的には、各所属で毎月のテーマに沿って話し合う「ウェルビーイングミーティング」、全国4万人の職員と経営層がオンラインでつながる大型社内イベント「ブランド・ライブ」、手挙げ制で、部署や世代を超えて率直に語り合う「フラットーク」などを実施しています。 
加えて、昨年からは、「役員フォロー運営」を開始しました。これは、各支社を自分たちでより良くしていく取組みを役員が後押しするもので、役員と支社職員の対話機会を年に3回以上設けています。 
こうした取組みを通じて、社内の一体感が向上してきていると感じています。 

パーパスや経営の理念、ビジョンなどの重要性が論じられていますが、それらを事業活動の中で、どのような形で活かしていらっしゃるでしょうか(実体化に向けてどのような取り組みをされているでしょうか)。

パーパスやビジョンをベースに事業活動を行うことは運営で徹底されています。 
例えば、先述の“住友生命「Vitality」”も、ブランド戦略で掲げている4つの先進価値のひとつである「“強く生きる”ための商品開発で業界をリードする」取組みを追求する中で生まれたものだと考えています。 
「ブランド戦略2.0」では、人とデジタルでウェルビーイングへ貢献することを掲げており、「Vitality」を進化させ、ウェルビーイングの価値提供を広げようとしています。そのために、当社独自のエコシステムであるWaaS(Well-being as a Service)の展開をオープンイノベーションの形で他社とも連携として進めています。高齢者や将来世代(Future Generations)も含めた全世代を対象に、世代ごとの悩みに応えていく取組みをさらに進めているところです。