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Brother

田丸 弓恵 様
ブラザー工業株式会社
CSR&コミュニケーション部 部長

Best Japan Brands 2024
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが5つの質問に答えるインタビューシリーズ。

この1-2年を振り返ってみて、御社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。

2022年から新たなビジョン「At your side 2030」をスタートし、この2年間ビジョンに関連するメッセージを社内外に発信しています。ビジョンではブラザーの存在意義を示した「あり続けたい姿」を起点に、価値の提供方法と注力領域を示しています。注力領域としては、現在の主力事業であるプリンターや複合機に加えて、産業用領域にも力を入れようと、ポートフォリオ改革を進めています。2023年は「産業用領域も、ブラザー」というフレーズで発信を強化してきました。

組織や事業全体として (担当部門として)、対応する領域や範囲はどのように変わってきているでしょうか。

サステナビリティを重視した経営を進める中で、経営トップと議論しながら、持続可能な社会に向けて何をできるかをグローバルに発信する機会が増えてきました。「At your side 2030」の実現に向けて社員のビジョン達成に向けた活動を後押しするために、イントラネットでの情報発信も充実させています。 
アウターコミュニケーションにおいては、ブラザーの認知度が低い20~30代への訴求に注力し、デジタルも活用しつつテレビも組み合わせ、広告と広報が連動しながら接触を増やしています。少しずつ成果が出てきたところです。 

想定を越える社会や人々の変化に対して、事業として、ブランドとしてどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

小回りが利き、お客様に対しスピーディーな対応ができるというブラザーの強みを発揮するためにも、DX人材の獲得・育成に注力しています。 
ブランディングにおいては本社が一括してメッセージを出すだけではなく、海外の拠点と連携しながらメッセージを発信しています。ブラザーにはすべての活動の礎である「ブラザーグループ グローバル憲章」があり、拠点各国の言語で共有されています。企業姿勢を表明する上でグローバルに拠り処があるのはグループの強みかもしれません。 

社員の働き方や意識は、どのように変わったと感じているか。ワークライフバランス、効率性やエンゲージメント、社内コミュニケーションといった社内カルチャー、社員の価値観などに、どのような影響があり、それにどのように対応してきていらっしゃるでしょうか。

コロナ禍を機にリモート化に迅速に対応し、ハイブリッド勤務のルールを整えています。 
新たな人事制度では、与えられた役割に応じて報酬や序列を決める「役割等級制度」を導入しました。また、昨年10月には他部門の業務に手を挙げて参画できる「社内複業制度」がスタートしています。制度の利用者は増えており、今後自律的なキャリア形成のための働き方の一つとして定着させていくことを目指しています。 
もともとブラザーは創業者兄弟が力を合わせて作った会社で、グローバルに事業を展開しながらも家族的な風土があります。この社風を大事にしたいと思います。

パーパスや経営の理念、ビジョンなどの重要性が論じられていますが、それらを事業活動の中で、どのような形で活かしていらっしゃるでしょうか(実体化に向けてどのような取り組みをされているでしょうか)。

「At your side」の追求には終わりがありません。お客様に迅速に優れた価値を提供するためには、お客様も気づいていないような現場のボトルネックを見つけ、それを解消する提案をすることが必要です。こうした想いを体現する活動事例をグローバルで共有し、横展開できるようにしています。また経営陣からのビジョンに関する発信、対話も重視しています。2023年度は約4500件の対話が実施されています。