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MOMOTARO JEANS(株式会社ジャパンブルー)

アパレルの価値を未来視点で捉え、単なる消費財から民藝的クラフトパーソンシップに基づき“育てる”体験価値へ転換。地域性・職人性・社会的利他性を重視し、“民藝的ラグジュアリー”という新しい切り口で世界へ発信している活動 

課題・背景

MOMOTARO JEANSは、 2006年の創業以来 「児島産セルビッチデニム」を基盤とし、ヴィン テージレプリカに依拠した展開を行ってきた。しかし、近年の国内外市場の変容と国産ジー ンズ産業の持続可能性といった、倉敷・児島の地域産業全体の活性化を事業課題として、2023年にリブランディング PJを開始した。

戦略

新たなパーパスを「デニム文化の創造と継承を担い、世界に価値を届ける」と再定義。未来視点としてアパレルを消費財ではなく、民藝的クラフトパーソンシップに基づく”育てる”体験価値へ転換し、地域性・職人性・社会的利他性を重視している。ジャパンブルーと呼ばれる”天然藍”を至高の手仕事によって唯一無二の深い藍色に昇華させた特濃-TOKUNO BLUEを核に据えた民藝的ラグジュアリーブランドとしてMOMOTARO JEANSの高付加価値化を図った。ものづくりと体験をつなぐ拠点一体化と多層的チャネル戦略によって成長をドライブ。人×技術×地域経済の好循環から生まれる高品質・高付加価値商品を、世界の認知と需要に接続させる展開戦略によりJAPAN BLUE社の MOMOTARO JEANS事業拡大を図った。

実践

MOMOTARO JEANSは、多分野との協業を通じ、社会課題である気候変動や人口動態の変化に応じて、製品のロングライフ化・永年保証制度・新素材デニム(カシミヤ/シルク混紡等)を強化。環境保護における基準値もハイレベルで、協力工場では、排水をろ過して再利用するシステムを整えている。ブランドの象徴「特濃-TOKUNO BLUE」を起点に、顧客が「人生を刻み、育てる喜びを」を味わえる体験として、長寿命設計と「永年修理補償」により、購入・着用・経年変化・修理を通じて1着を再生し続ける体験を設計。これにより、唯一無二の1着へと再生させる顧客体験を提供し顧客の愛着を高め、LTVとなる関係性を構築している。また、日本とグローバルの文化的解釈を横断する地域未来牽引企業として、人×技術×地域経済の好循環から生まれる高品質・高付加価値商品・その技術を軸に、世界のファッションアカデミーや大学・教育機関との交流を行い、その活動を発信している。

結果

MOMOTARO JEANSは、経済価値と社会価値の両輪で可視化する成長と共創を挙げ、「本社・モノづくり拠点を活用した全方位ブランディング」「フェーズごとの目的と展開戦略」「レビューとアップデートの仕組み」によりグローバル展開を加速させ、中期KGIとして2028年までに売上47億(全体で100億円)を目指して展開。2025年経営母体が変更されたものの独立性を担保し、今後の成長への足場を固め、更に日本発のラグジュアリーブランドとして世界に評価される存在を目指し、これまで培った信念を大切にブレない活動を続けている。

評価コメント

MOMOTARO JEANSのユニークネスとなっている強みは、ジーンズの聖地である岡山県児島発のブランドの中でも、ジャパンブルーと呼ばれる”天然藍”を、職人の至高の手仕事によって昇華させた、 “民藝的ラグジュアリー”という新しい切り口にある。日本の暮らしに根差した“用の美”という思想から、デニムを日常の道具と捉え、使われることで完成する造形、時を重ねて味わいや愛着が育まれる体験を提供している。流行を追うのではなく、あくまでも「職人」。そして「地域の繋がり」が軸にある。そのクラフトパーソンシップに宿る実直な精神性と日本の審美眼から、グローバルのデニム市場で共感を呼び、コアなファンを掴んでいる点を評価。更なる躍進に期待したい。