We give our clients the confidence to make Iconic Moves
84

Pigeon

矢野 亮 様
ピジョン株式会社
代表取締役社長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

昨年3月に経営体制が代わって私が社長に就任し、今年からスタートした第9次中期経営計画の策定に、昨年多くの時間をかけて取り組んできました。というのも、少子化という当社にとって避け難い大きな逆風と共に、近年のコロナ禍やALPS処理水に関連する中国事業へのネガティブな影響など、従来とは異なるレベルで何が起こるかわからない時代の中で、私たちのビジネスも今までとは異なる考え方、変化をしていかねばならないと強く感じていました。そのため新しい第9次中計では、そうしたこれからの当社が目指す変化を事業ビジョンとして打ち出しつつ、それを確実に実行していくために、投資会社ジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC)様と昨年5月に戦略的パートナーシップ契約を締結し、外部の知見や助言を得ながら、ビジョンの実現のために社内の経営・組織体制を強化しました。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

2019年より、エリアの観点から世界を4つのビジネスユニットに分けてそれぞれそのビジネスユニット毎に強化してきましたが、加えてそのビジネスユニットの横断的連携を強化することで生産効率性を高め、社会環境の急激な変化にも耐えうる体制を構築するために、2026年よりCEO直下に機能ごとにCxOを配置し、グローバルに機能を管掌する新経営体制を導入しました。その結果、今回のアメリカ-イラン戦争における原材料不足という不測の事態にも、ビジネスユニット横断によるヨコの繋がりによって速やかに資源の再分配が行われ、早速効果が現れています。また、事業戦略として、ピジョンブランド(主にベビー用品事業)の欧米への展開と、ランシノブランド(主にママ用品事業)のアジア展開をそれぞれ強化していくことで、さらなる成長を実現していきたいと考えています。グローバルレベルでの商品戦略としては、ピジョンのDNAであり最大の強みでもある哺乳器を世界中の赤ちゃんに届ける、という原点回帰を進めていきます。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

「人類の誰しもが経験する、人生最初のひと口となる人工物」である哺乳器をお届けするブランドとして、赤ちゃんが母乳を飲むときと同じような口の動きで飲めることを目指して、ピジョンはどこよりも研究を重ねてきています。現在はまだ世界の10%の赤ちゃんにしか届けられていないピジョンの哺乳器を、もっともっと多くの赤ちゃんに届けたい。すなわち、私たちの存在意義である「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にする」というゴールのない目標の実現に向けて、ひたすら「赤ちゃんセンタード」で、経営陣、社員はもちろんのこと、代理店様、小売店様はじめ多くのステークホルダーのみなさまにもこの考え方をご理解いただきながら、みなさまと共に、想いをひとつにして取り組んでいける環境・関係をつくることが、重要な使命であると考えています。