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Resona

松井 邦夫 様
株式会社りそなホールディングス
執行役 コーポレートコミュニケーション部担当

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

2023年にグループパーパス「金融+で、未来をプラスに。」を公表し、その言葉自体は、社内外で一定程度浸透してきました。しかし、当時から一貫してお伝えしてきた通り、私たちにとって重要なのは言葉が伝わることそのものではなく、その言葉が一人ひとりの行動にどう結びつくかです。
この1年は、マイパーパスの取り組みを通じて、3万人の従業員が自分自身の価値観や経験と向き合いながら、グループのパーパスとどこで共鳴できるのかを考える時間を重ねてきました。インナーブランディングという観点では、地道ではあるものの、現場の判断や行動に少しずつ変化が現れ始めているという手応えを感じています。
一方で、ブランドの評価は社内で完結するものではありません。社会やお客さまから「良き企業」としてどう見られているのか、期待に応え続けられているのかという点では、まだ道半ばであるという認識です。環境変化は激しく、社会から企業に寄せられる期待も年々高まっています。だからこそ、ブランディングには終わりがなく、立ち止まらずに問い続け、行動を積み重ねていくしかありません。その覚悟を改めて確認する1年でもありました。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

AIをはじめとするデジタル技術の進展は、私たちの金融行動にとどまらず、暮らしや事業活動の前提そのものを大きく変えています。情報へのアクセスが容易になり、選択肢が飛躍的に増えたことで、意思決定のスピードや柔軟性は高まりました。一方で、その分だけ「何を選ぶのか」「どんな未来を描くのか」という判断の重みは、むしろ増していると感じています。
こうした時代だからこそ、最終的な決断の場面で誰に相談するのか、その決断を誰が支え、伴走できるのかが重要になります。私たちりそなグループは、そこに関わり続けることこそが、自らの存在意義だと考えています。単に金融商品やサービスを提供する存在ではなく、お客さま一人ひとりの人生や事業の節目に寄り添い、判断を支える存在でありたいという思いは、これまでも、そしてこれからも変わりません。
デジタルやAIは、その役割を果たすための重要な手段です。しかし、目的はあくまで価値提供であり、人の判断や信頼を支えることです。テクノロジーと人の力を掛け合わせることで、「相談できる」「任せられる」と感じていただけるブランドを築いていく。その積み重ねが、グループパーパス「金融+で、未来をプラスに。」の体現であり、りそなグループの成長を支え、選ばれ続けるブランドにつながると考えています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

このたび、新しい中期経営計画とマテリアリティを公表しました。これからの課題は、パーパス、マテリアリティ、中期経営計画を一本の価値創造ストーリーとして、実体を伴って示し続けることだと考えています。新中期経営計画「Shift to the Next Stage」は、これまで磨いてきた金融としての収益力や経営基盤を土台に、次のステージへ踏み出すための挑戦です。また「新たなカタチ」に自ら進化していくことを約束しています。
金利ある世界への移行や社会構造の変化により、お客さまの金融行動や期待は質的に変わりつつあります。従来の枠組みだけでは応えきれないこまりごとに対し、「金融」と「金融+」を融合させた新たなソリューション力が求められています。ワンプラットフォームの強みや、マルチリージョナルな体制は、そのための重要な基盤であり、地域やお客さまごとの課題にきめ細かく応えていく力につながります。
ここでいう「新たなカタチ」とは、目指す方向性を変えることではありません。お客さまのこまりごとに寄り添う姿勢を軸に、提供価値、組織の在り方、働き方やプロセスまで含めて、自分たち自身が進化し続けることです。一人ひとりの日々の気づきと行動の積み重ねが、りそなグループならではの価値となり、その先にブランドへの信頼が育まれていくと考えています。