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Kikkoman

大津山 厚 様
キッコーマン株式会社
執行役員 コーポレート政策推進担当部長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

コーポレートブランドの基盤を再構築し、その価値を分かりやすくお伝えすることに力を入れた一年でした。年初からコーポレートサイト「おいしい記憶」を刷新し、20年以上にわたり蓄積してきた活動やコンテンツを統合・可視化しました。これにより、コミュニケーションの質・量ともに着実に向上し、生活者からの共感を伴う反響が広がっています。
また、レシピサイト「ホームクッキング」は、消費者ニーズを捉えた施策の拡充により、食品メーカー系として最大規模のページビューを維持・拡大しました。
情緒的価値と機能的価値の両面から発信を進めることで、当社ならではのブランド価値をいっそう明確にした一年であったと認識しています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

事業のグローバル化の進展とデジタル・AIの加速により、ブランドを取り巻く環境は大きく変化しています。
当社では、海外拠点におけるブランド活用状況を可視化し、グローバルで一貫したブランドコミュニケーションを実現する基盤整備を進めています。
また、生活者ニーズの多様化に対しては、健康志向、おいしさ、楽しさ、簡便さといった当社の強みを掛け合わせた提案を強化しています。とりわけ、しょうゆの持つ複合的なおいしさに着目し、「しょうゆだけでおいしく仕上がる」レシピ提案を通じて、新たな価値創出を推進しています。
さらに、データとデジタル技術の活用により、レシピやコンテンツの高度化と個別最適化を進めるとともに、生活者との継続的な関係性の構築を図っています。こうした取り組みを通じて、変化する生活者ニーズに応えながら、食の価値をより広く、深く届けていきます。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

キッコーマンの約束「こころをこめたおいしさで地球を食のよろこびで満たします。」は、心と体の健康の実現そのものであると考えています。しょうゆをはじめとする調味料を起点に、食情報とレシピの両面から健康的な食生活を支えることができる点は、当社の独自性です。今後も各国の食文化を尊重しながら、健康的な食のあり方を提案し続けていきます。
また、「おいしい記憶」を軸にした社員相互の対話と実践を通じて、ブランド価値を内側から強化していきます。こうした広がりが、長期的なブランド価値の形成につながるものと考えています。
食を通じて生まれる「おいしい記憶」が、どのように人々の暮らしの中で重なり、広がっているのか――その姿を、これからも丁寧に紡ぎ、人々の健全な食生活に貢献し続け、キッコーマンブランドを未来へと確実に育んでいきます。