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Yamaha

山浦 敦 様
ヤマハ株式会社
取締役 代表執行役社長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

昨年5月に新中計「Rebuild & Evolve」を発表し、急激な事業環境の変化の中で、事業基盤の再構築を進めるとともに、未来に向けた新しい成長の種まきを進めた1年でした。
ヤマハが目指すのは、世界中の人々のこころ豊かなくらしを音楽によって支えていくことです。高品質な楽器や音響機器だけでなく、提供価値の範囲を拡げることで“人々の個性輝く未来”を創っていきたいと考えています。音楽生活を豊かにするアプリケーションやサービスを提供する「ヤマハミュージックコネクト」はそのひとつです。また、シリコンバレーに設立した新会社「ヤマハ・ミュージック・イノベーションズ」では、ベンチャーへの投資やスタートアップとの協業、独自のサブスクリプションサービスなどが想定以上のスピードで形になりつつあり、次の成長に向けた手応えを感じています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

世の中の変化の振れ幅とスピードはますます大きくなっており、これまでの仕事のやり方ではもはや十分に対応できない場面が増えています。そこで、変化にしなやかに対応できるよう、組織の仕組みを見直して大幅な権限委譲を進め、現場でより多くの判断や意思決定ができる体制に移行しました。併せて品質マネジメントシステムのプロセスもシンプルにし、実行のスピードも高めています。
特に注目しているのは、生成AIをはじめとする技術の進化です。これにより、音楽の楽しみ方も大きく変わっていくはず。もちろん、生成AIをめぐる懸念には企業としてしっかり対処していくことが必要ですが、今後この新しい技術を味方にしながら、ヤマハならではの技術と感性で、これまでできなかったような音楽の新しい楽しみ方を提案することができるのではないかとワクワクしています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

ありがたいことにヤマハは高い認知と評価をいただいていますが、これからは単に「知られている」ブランドではなく、「選ばれる」ブランドへと進化していかなければなりません。そのためには、楽器や音響機器を提供する会社という認識にとどまらず、音楽体験全体を支える企業としての価値をしっかり伝えていく必要があります。製品の品質向上に努め、音楽教室を展開してきた甲斐あって、ヤマハには安心、安全、真面目というイメージがあると思いますが、これからは新しい音楽を切り拓く先進性や情熱も、製品やサービスを通じて示していきたいと思います。
「感動を・ともに・創る」という企業理念のもと、トップミュージシャンから裾野の音楽教育まで幅広い接点を活かし、多彩なコラボレーションを通じて新しい音楽の可能性を探っていきます。