We give our clients the confidence to make Iconic Moves
73

Ricoh

吉川 明子 様
株式会社リコー
コミュニケーション戦略センター 所長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

90周年を目前に、次の10年のありたい姿をブランド起点で見つめ直した一年でした。進めたのはOAメーカーとしてのイメージがいまだ強い中で、成長ストーリーを再構築する土台づくりです。「リコーはどんな存在でありたいのか」を問い直し、成長ストーリーを軸に、ステークホルダー毎に適切なコミュニケーションを展開できるよう、プロセスやアクションを整理しました。次の成長をどう目指すのかについて、ブランドと経営視点で整合を図れたことも大きな前進でした。その成長ストーリーを社員が自分事として腹落ちし、家族や友人、顧客に誇りを持って語れる状態にしていくことが、これからのテーマです。ブランドを体現するのは、社員一人ひとり。ブランドへの共感を各自の自律的な行動へとつなげてもらえるよう、社員巻き込み施策を展開していきます。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

AI活用が急速に進む一方で、AI時代だからこそ人ならではの創造力の発揮が重要になると感じています。リコーは、「機械にできることは機械に任せ、人はより創造的な仕事をすべき」という考えのもと、事業を展開してきました。以前は複合機などのデバイス提供を通じたお役立ちが中心でしたが、今はデジタルテクノロジーを通じてお客様の“はたらく”の変革に挑戦しています。だからこそ今、効率化の先にある創造性の発揮まで支えるブランドでありたい。その対応として重視しているのが、血の通ったコミュニケーションです。使命と目指す姿「“はたらく”に歓びを」を社員が自分事として実践し、共感の輪を広げていくことが、社外への信頼にもつながると考えています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

私たちの役割は、「“はたらく”に歓びを」を実現していくうえで、リコーの挑戦やその裏にある想いを単なるブランディングとしての言葉ではなく、社員・顧客・社会が実感できる価値に昇華していくことです。“はたらく”に寄り添い変革を起こしつづけることで、人ならではの創造力の発揮を支え、持続可能な未来の社会をつくる。その実践は、まず社員から。実践を通じて社員が実感、共感することが不可欠です。社員が受け手ではなく担い手として、自分の言葉で語れることが、ブランドの信頼性を高め、顧客や社会から選ばれ続ける力になります。だからこそ、社員の巻き込みと腹落ち感の醸成に注力していきます。グローバルで愛されるブランドを築き、高めていく原動力は、社員の力にほかなりません。