GE

レガシーを継承しながら、世界の最重要課題解決に対応するグローバル企業への変革 

2022年、GEは長年にわたって業界をリードしてきた革新性というレガシーを継承しつつ、世界で最重要な課題解決に取り組むグローバル企業として、インターブランドによって開発された３つの新たなブランドのもとに生まれ変わりました。 

GEは、今後さらに増大する世界人口に対する医療の提供、人類や地球にとって持続可能なエネルギーによる未来への移行、そして次世代に向けた”飛行”の未来の創造など、ヘルスケア、エネルギー、航空それぞれの業界が直面する緊急度の高い課題に対して、より集中し柔軟に対応できる、新たなポートフォリオ構築が必要であると判断し、2021年11月に事業分離の決定が発表されました。GEブランドの歴史においても極めて重要なこの決定は、将来分社化される各企業が、社会課題解決に向けて確かな道を歩むためにも、GEブランドが果たすべき役割について、極めて重要な問いを提起するものにもなりました。 

この問いに答えるために、インターブランドはそれぞれのポジショニング、アイデンティティ、そして最適なブランド体系の構築に向けて、ブランディングプロセスを実施しました。GEのCMOであるリンダ・ボフは、次のように述べています。「私たちは当初から、130年の歴史と数十億ドルの資産、そして比類無きレガシーを持つブランドの未来を決定する、稀有な機会であるという視点を大切にしてきました。そうした上で、インターブランドは私たちを導いてくれる経験豊富な最適なエキスパート・パートナーでした」。 

インターブランドは、2,200人以上の業界関係者と約3,000人のGE従業員を巻き込んだ顧客主導のリサーチプランを通じて、GEブランドの本質的な価値と、分社後の各社の将来ビジョンとの整合性を理解することに努めました。その過程では、GEブランドの維持、GEと新しい社名の組み合わせ、或いは全く新しい独立したブランドの設立など、各社のブランディングの最適な方法について、あらゆる可能性が慎重に検討されました。 

何千もの会話から得られたデータと分析に基づき、GEのブランドネームとブランドシンボルは、ブランドのレガシーとして根幹にある革新性を象徴的に表しており、世界中の顧客にとっての信頼の象徴であり、全ての社員にとっては誇りの源、そして未来の人材を惹きつけるためのアイコンであることが明らかになりました。そして将来の成長と成功への足がかりとして、新たに設定された３つの事業においても、GEの革新性をそのDNAとして継承することが確認されました。 

ヘルスケア、エネルギー、航空の３つの企業ブランドはそれぞれGE HealthCare、GE Vernova、GE Aerospaceと決定され、3社とも伝統の象徴としてGEモノグラムを共通して保持している一方で、各社の新たなビジュアル・アイデンティティと戦略的ポジショニングは、従来のGEから分離し、個々が進むべき道筋を表わしています。それらは各ブランドのシグネチャー・カラーによって象徴的に表現されており、GE HealthCareは、患者とのつながりを大切にする人間性と温かさを表したコンパス・パープル、GE Vernovaは、地球の青と緑を融合したエバー・グリーン、GE Aerospacは、水平線と空の境界部分にインスピレーションを得たアトモスフィア・ブルーが設定されています。 

CMOのリンダ・ボフは、GEにとって歴史的なブランディングとなった今回のプロジェクトについて、次のように語っています。「私たちは、この結果が、すでに確立されている強力なブランド・エクイティを基盤としながら、各社独自の未来へのビジョンを的確に反映した新たな出発を意味するとともに、GEブランドが今後も成長を続け、サステナブルな社会を創り出していくことを可能にするものとなった、と信じています」。